強がりなかぜくら弱虫なあたし

かぜくらの息抜き場

【小説】天の川

満天の星空、君と私。

中学校最後の夏休みのキャンプ。

みんなが寝静まった午前3時。

目の前に広がる景色は、今でも目に焼き付いてる。

 

「きれいだね」

「…うん」

ふたりしてゴロンと芝生に横になり、空を見上げる。

「天の川ってひどいよな」

君がぽつりと呟いた。

「何で?」

「だってさ、織姫と彦星が会うのを邪魔してんだろ?」

「それは2人がデートばかりして仕事しなかった罰で…」

「働かないだけで1年間会えないんだぜ?ひどい罰だよなぁ」

「あはは、そうだね」

「まるで俺らみたいだな」

「……え」

「好きな人に好きな時に会えないなんて、俺はイヤだな」 

「……私が県外に出ること、気にしてるの?」

 

私は中学を卒業したら、県外の高校に行くことが決まっていた。

おばあちゃんも、お母さんも、お姉ちゃんも学んだ私立の女子高。

県外に出たら、そう簡単には帰ってこれない。

もう、ほとんど会えないかもしれない。

 

「……織姫と彦星は1年に1回。俺とお前はもしかしたら二度と….」

「そんなことない、そんなこと……させない」

身体を起き上がらせ、彼の目を見た。

「わりぃ、変なこと言ったな」

「……本当は、あんたと一緒の高校行きたいよ。大学も……」

バッ

「大学か…!」

君がいきなり起き上がった。

「何、いきなり」

「大学」

「え?」

「大学で、会おう」

「え、同じ大学に行くってこと…?」

「そう。せっかくなら望みは高い方がいいな。お前せっかくいい高校行くんだから」

「そ、そう?でも、あんた…」

「東大」

「は、と、と……とうだいぃ??!!」

「そ、東大。そこで、俺達は再会する。どう?」

彼はにやりと笑ってこっちを向いた。

私は驚きのあまり空いた口が塞がらなかった。

「そこで会うまで、お互いがんばろうな」

 

さっきまでの弱気な君とは違う。

いつもの、笑顔。

その笑顔で、私の迷いも吹き飛んだ。

 

「…うんっ!」

 

これは私の遠い日の記憶。

天の川で隔てられた、織姫と彦星の物語。

 

〜つづく〜

 

 

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やっとこさ文に出来た。

これ実は学校から帰るときに、夜空を見ながら考えてた小説。

ある、男の子と女の子の物語。

名前はどうしようかなー

織田由姫(おりたゆき)と彦島秀星(ひこじましゅうせい)とか。

ネーミングセンス。゚(゚^ω^゚)゚。

まぁ多分付けない(笑)

 

また暇になったら夜空見ながら続き考えて更新して行きますので。

 

お楽しみに!