三題噺 no.3
はい、今回のお題
川
夢
クッキー
なんとも言えぬ、三拍子
頑張ります
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私は今、全力疾走をしている。
あの人に、コレを渡すために。
今日が何の日かなんて、日本人なら誰でも知ってるだろう。
でも、私は…
バレンタインデーのために作ったクッキー、忘れてどうすんだーー
朝、遅刻しそうになった私は前の日に仕込んでいたクッキーを持っていくのを忘れてしまった。
学校で、楽しそうに友チョコ交換をする友人を眺めていた。
何度も何度も渡すシュミレーションをした。
夢の中でも、うまく渡せた。
なのに、なのに!!
放課後、夕暮れ。
遊びから帰っている小学生
部活帰りの中学生
疲れた様子で塾に向かう高校生
誰もが、息を切らして走っている私を見ていた。
わたしって今、ひどい姿してるんだろうな
でも、今はそんなのどうでもよかった
今すぐ、渡したい。
今すぐ、会いたい。
今すぐ、伝えたい。
あの人の家が見えた。
橋を渡れば、すぐ。
もうすぐ、会えるんだ。
今の気持ち、なんだか
七夕の日に、牽牛に合う前の織姫みたいね
そしたら、この目の前の川は、天の川ってことか…
って、そんなの、どうでもいい!
今はコレを渡さなければ!
一歩ずつ、力強く地面を蹴る。
あの角を曲がれば、あの人家が…
って!?!!
ドンッと衝撃が走った。
甘いものが、手から落ちる。
「っと、ナイスキャッチ!セーフ!」
え
聞き覚えのある声。
会いたかった人。
「これ、貰うな!」
手には、落ちる寸前にキャッチしたクッキー。
尻もちをついたまま、動けない私の目の前で、あの人はクッキーを一口食べた。
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さて、今、何月でしょう。
季節間違えた感、満載ね
さて、衝撃の結末でしたわ
このあと、彼女はどうなったんでしょう
難しいねぇ
てか、思い出のマーニー
不思議すぎる。